地球上での私達の歩みは、動植物に著しく影響を及ぼしています。 私達はこれまでに数多くの動植物の命を奪い、その環境を破壊してきました。
多くの種が現在、絶滅に瀕しています。 その代わりに今、環境が私達を脅かしています。
私達はまるで夢遊病にかかったように、自分たちの行動やその行方に気がついていません。
私達が目覚められるかどうかは、この母なる地球上で、気づきをもって歩めるかどうかにかかっています。
私達自身をも含むあらゆる命の未来は、私達の気づきの歩みにかかっているのです。
鳥の歌は、喜びと美と純粋さを表し、私達自身の生きる力と愛を呼び覚まします。 地球上で数多の命が、無条件に私達を愛しています。
木々や水や大気は、私達に見返りを求めることなく、ただ私達を愛しています。 私達はこうした愛を必要としながらも、それを破壊し続けています。
動物たちや大気、木々を破壊することによって、私達は自分自身を破壊しています。
私達は、動物たちや大気や木々、そして地球がそのままであり続けられるよう、全ての命への無条件の愛を学ばなければなりません。
━ティク・ナット・ハン
翻訳・西田佳奈子