2019年11月16日
『愛をこめて話し、深く聴く』
(プラムヴィレッジの『5つのマインドフルネス・トレーニング』より)
配慮のない発言と、他者に耳を傾けられないことが、苦しみを生み出すことをわきまえ、自分自身と相手、民族と宗教、そして国と国との間にある苦しみを和らげ、和解と平和をもたらすために、愛ある言葉で話し、慈悲をもって耳を傾けることを誓います。
言葉には、幸せも苦しみも作り出す力があることをふまえ、自信と喜び、希望を与える言葉をつかって、正直に話します。
怒りが湧いている時は、発言しないと心に決め、呼吸と歩みに気づくマインドフルネスを実践し、その怒りを認めて、深く見定めることに努めます。
自分の怒りの原因とは、思い違いや、自他の苦しみへの無理解ゆえに、起きている可能性を念頭に置きます。
自分と相手の苦しみが変容し、困難を脱する糸口が見つけられるように話し、聴くことに努めます。
不確かな噂は広めず、対立や確執の元となりかねない発言は慎しむと心に決めます。
理解と愛、喜びと包容力を育んでいくよう、正しく精進し、自分自身の意識下深くにある、怒りや暴力、恐れを、徐々に変容していくことに努めます。
Photo: Plum Village
(翻訳・西田佳奈子)